スタンフォード大学のDavid L. Bradford博士(写真左)と、バブソン大学のAllan R. Cohen博士(写真右)が共著した “Influence without Authority”(邦訳『影響力の法則』2007、2023新版)と “Power Up”(邦訳『Power Up 責任共有のリーダーシップ』2010)。
初版刊行以来、多くのグローバル企業のリーダーやプロフェッショナルに読み継がれ、スタンフォード大学経営大学院やバブソン大学MBAプログラムでも長く教育に取り入れられてきました。
いまや「影響力」は、グローバルリーダーに必須の能力です。
カレンシーの交換 ── 影響力のメカニズム
「カレンシーの交換」とは、相手が価値を感じるもの(カレンシー)を差し出し、自分が望む行動を引き出すプロセスです。
信頼関係がある相手とは自然に交換が起きますが、初対面の顧客や社内の幹部など、難しい相手とはまだ交換が動き出していません。だからこそ、意図的に「交換を起動」する必要があるのです。
人を動かすプロフェッショナルは、相手より先に動く──それが彼らの秘密です。
組織を強くする影響力の連鎖
メンバー同士が互いに影響力を発揮し合い、影響力の連鎖が起こると、
一人ひとりの専門能力が最大限に引き出され、優れた意思決定と実行が促進されます。
その結果、組織全体の能力が強化され、個々のキャリアも大きく成長していきます。
公認プログラムとしての提供
私たちが提供している『影響力の法則©』と『ビジョン・ドリブン・チーム©』は、
“Influence without Authority”と“Power Up”をベースに、ブラッドフォード博士とコーエン博士が公認する能力開発プログラムです。
多くの人が「自分には上司を動かす力なんてない」「カリスマじゃないから」と言います。
でも、私たちが考える「影響力」は、特別な才能や肩書きのある人だけのものではありません。
営業担当者の一言で商品を買いたくなるとき。
上司のためなら頑張ろうと思えるとき。
仲間を助けたいと心から思えるとき。
私たちは気づかないうちに、互いに影響を与え合っています。
影響力が高い人や、ある状況で強い影響を発揮できる人には共通点があります。
その要素を理解し、日々の行動に取り入れることで、誰でも影響力を高めることができるのです。
「影響力の法則 コーエン・ブラッドフォードモデル」があれば、「カレンシーの交換」を計画できます。
著者の2人はこう言います。
「パイロットは、いつもの航路では迷わない。でも、嵐が来るとわかっていれば、慎重になるし、きちんと計画してからフライトに臨むよね。それと同じなんだ」と。